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〒110-0008 東京都台東区池之端1-4-24
岡倉天心を師と仰ぎ、明治・大正・昭和の90年を生きた大観は「一切の藝術は無窮を趁ふの姿に他ならず-芸術は感情を主とす-世界最高の情趣を顕現するにあり」を座右の銘としました。
明治維新で水戸藩士の身分を失った父とともに上京、東京府中学校(現日比谷高校)を優秀な成績で卒業後、明治18年、東京大学予備門とその付属英語専修科の両方を受験しました。それを問題視する声があがり、掛け持ち受験した全員と共に不合格となってしまいます。そこで私立の東京英語学校に入学します。ここで学んだ語学力は後年の画家・大観を大いに助けることとなるのです。進む道を変更し、明治21年、東京美術学校(現東京芸術大学)を受験し、一期生となります。卒業後は東京美術学校助教授となるも、校長岡倉天心とともに辞職し、日本美術院創立に参画します。明治36年にインドに外遊、翌年渡米し、その語学力も生かし各地で作品を展覧しますが、これが大盛況となります。米国から欧州に渡り、各地を巡って帰国します。そして明治42年より上野池之端に居を構えることとなります。ここで精力的に作画に取り組みました。昭和5年、ローマでの日本美術展では使節として赴くなど、日本の美術界を牽引し活躍しました。昭和12年には第一回文化勲章を受章しました。
所蔵品は、大観の絵画作品・習作・スケッチをはじめ、大観による陶磁器の絵付け、着物の意匠、書籍の装丁にいたるまで多岐にわたっており、大観の画業の全貌を知ることができます。大観にゆかりのある画家たちの作品、画材をはじめとする大観の遺品、書簡、大観が収集した古美術品なども、当館のコレクションの特徴です。これらは、大観の趣味や交友関係、日常の姿など、知られざる一面を伝える貴重な資料となっています。
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